卒業生の紹介(バックナンバー)

卒業生の紹介 - 捧 加奈美 さん(2010年度卒業)

舗装材のサンプル(石サンプル)で舗装の色や表面仕上げを検討中(転載不可)

現在のお仕事について

 大成ロテック株式会社(大成建設グループの道路舗装会社)の本社営業部に所属しています。
近年、観光地を中心に魅力的なまちづくりを実施していますが、その事業者に対して景観舗装の提案・デザイン協力等を行い、受注につなげることが主な仕事です。計画初期での営業なので、途中で消えてなくなる場合もありますが、工事受注に至るまで、多工程でプロジェクトに関わることができることがこの仕事の醍醐味だと思います。

学生時代の思い出

 1、2、3年次はジャズサークルと校舎の通り沿いにあったカフェレストランでのアルバイトにほとんどのエネルギーを注いでいました。4年次にこのままじゃマズいと、大学や研究室に通い詰めて猛勉強しました・・・。結果論的な気もしますが、無事に就職、卒業でき、学業・サークル・アルバイトと大変充実した4年間を送ることができました。

後輩へのアドバイス

 学生時代の友人・恩師は一生ものだと思います。勉強だけでなく、様々なことに精一杯取組み、たくさんの人と縁を繋ぎ、充実した学生生活を過ごしてください。

(2016年7月掲載)


 

卒業生の紹介 - 米田 佳加 さん(2002年度卒業)

さいたま市都市計画道路3.2.8 道場三室線(転載不可)

現在のお仕事について

 さいたま市で、これまで下水道の計画・設計、工事監理や都市計画に携わってきました。現在は都市計画課で、都市計画情報のGIS環境を整えたり、基本となる地図を作成しています。他にも、都市計画道路の抜本的な見直しとして、将来の都市構造と照らし合わせ、道路の役割や機能から本市が目指す将来の道路網を検討・作成し、個々の都市計画道路の変更や廃止に取り組んでいます。

学生時代の思い出

 土木に関連した様々な経験をしたいと思い、土木研究会(現 都市環境デザイン研究会)に入り、測量やコンクリートの供試体の作成等に取り組みました。失敗を繰り返しながらも、皆と和気藹々と楽しく活動したことがいい思い出となっています。また、都市計画関連のコンサルタントでのアルバイトや、県公園の計画(案)作成ワーキングに県民として参加しました。実際の仕事に携わることができ、これらの経験は公務員を選ぶきっかけになったと思います。

後輩へのアドバイス

 就職当初は女性の技術者が少なく、当然ですが、自分より知識も経験も豊富な男性を相手に仕事をする場面ばかりで、技術者としての不安がありました。そこで、スキルアップとして下水道の技術士を取得しました。一つ自信を持てたことで、より積極的に仕事に取り組めるようになったと思います。なお、技術士補は学生の時に取得しました。仕事を始めると時間を割くことが大変なので、興味のある事には学生の今から挑戦してみてください。様々な経験はいずれ役に立つと思います。
現在は育児休業中ですが、職場は子育てに関する制度が充実しているうえ、上司や同僚の理解、協力があり、とても感謝しています。家は市役所から近く、主人は育児に主体的に取り組んでくれ、実家のサポートもあります。この様な支援や環境があるので、夜間工事や災害対応等変則的な勤務がある土木の仕事でも、今後、安心して復帰できます。
今は共働きが多く、男女問わず仕事と家庭の両立に悩む人は多いと思います。就職先を選ぶ際には、プライベートも併せた将来像を実現できる環境を選ぶことが、両立の助けになるかと思いますので、学生の皆さんは参考にしてください。

(2016年7月掲載)
 

卒業生の紹介 - 渡邉 智明さん(1989年度卒業)

第二京阪道路 津田地区(転載不可)

現在のお仕事について

 卒業から現在に至るまで、八千代エンジニヤリング株式会社(建設コンサルタント)に所属し、主に「道路の計画・設計」に携わっています。入社した頃は社会資本整備に現在より多くの予算が充てられていた時代で、主に高速道路の新規整備に関わる設計業務などを担当していました。最近では維持管理・更新に関わる業務や国土強靱化に関連する防災業務などの割合が大きくなっています。このように専門的な技術力に加え社会のニーズに対応する柔軟性も求められる業種です。

学生時代の思い出

 現在の都市環境デザイン学科は、私が学生の頃は工学部に属する土木工学科と言い小金井校舎にありました。自宅のある千葉県内から片道約2時間をかけて遠距離通学しており、決して通学環境としては恵まれていませんでしたが、昼間は講義、講義後は部活動と楽しく充実した毎日を過ごしていました。3年時には、インターンシップで建設コンサルタント会社にお世話になりコンサルタント業務の一端を経験させて頂き建設コンサルタントに興味を持つようになりました。また、このときのインターンシップ先の方に就職先として現在所属する会社を薦めて頂いたこともあり今に至ったことが思い出されます。

後輩へのアドバイス

 社会人になって感じることですが、学生時代は社会人に比べ多くの自由に使える時間があります。その時間を浪費することなく、将来の自分のために有意義に過ごしてもらいたいと思います。学生の皆さんには多くの可能性があります。自分にブレーキを掛けずいろいろなことにチャレンジしてみて下さい。また、社会人になってからも学生時代の友人に助けられることがあります。学生時代にしか得られない良き友人を是非作って下さい。

(2015年2月掲載)

卒業生の紹介 - 網谷 岳夫さん(2004年度卒業)

上野東京ライン(転載不可)

現在のお仕事について

 私の所属するJR東日本の東京工事事務所では、首都圏における鉄道事業および生活サービス事業施設の建設・改良を行い、安心・快適で利用しやすい交通サービスを提供するプロジェクトを推進しています。私は、入社してから、線路上空での鉄道橋の架設工事や線路上空に人工地盤を新設し店舗展開していくプロジェクトなどの計画から工事発注、現場での監督業務等を経験してきました。現在は、鋼構造を専門とする部署で、鋼構造物の設計審査や品質管理業務、プロジェクトの工期短縮やコストダウンを目的とした技術開発等に取り組んでおり、専門的な技術力が必要とされる仕事にやりがいを感じています。

学生時代の思い出

 鋼構造研究室でFEM解析と疲労試験に苦労しましたが、この経験が現在とても役立っています。

後輩へのアドバイス

 大学時代でしか経験出来ないことに一生懸命取り組んでみて下さい。何でもいいので一生懸命取り組んだ経験はいつか役に立ちます。

(2014年4月掲載)
 

卒業生の紹介 - 高橋 寛さん(1997年度修了)

シールド工事の到達記念写真(転載不可)

現在のお仕事について

 株式会社大林組(ゼネコン)で土木本部プロジェクト部という部署に所属しています。昨今、工事を受注するためには、総合評価落札方式と言い、工事金額の競争だけではなく、技術提案書による技術力の競争が重要です。新しい技術や他社さんに負けない技術をアピールするこの技術提案書に関わる総合指揮および執筆をするのがプロジェクト部の主な仕事の一つです。さらに受注できた現場の技術的なお手伝いも担当しています。

学生時代の思い出

 学生時代は新聞屋さんで住込みで働いて大学に通うという新聞奨学生制度を利用しました。2時半に起床して朝刊を配達して、その後授業。授業が終わると夕刊の配達や集金、勧誘という日々でした。もちろん予習・復習も(?)。と、普段は周りの人たちと全く違う生活パターンでしたが、週に1日休みがあり、その日に合わせて飲み会やイベントを開催してくれました。そんな気遣いにすごく感謝しながら思いっきり弾けることができてすごくいい思い出となっています。メリハリが作れたのと学費の意識を強く感じられたのが良かったのか、学校を欠席した日はありませんでした。

後輩へのアドバイス

 思いっきり、後悔のない学生生活を送って下さい。近年、採用活動に関わらせていただいていますが、充実した学生生活を過ごすことができた人は何か光るものがあるように思います。勉強でも部活動でもサークルでも趣味でも何でもいいと思います。後悔先に立たず。学生の時が一番できる機会が多いと思いますのでできる限りチャレンジしてみて下さい。

(2014年4月掲載)
 

卒業生の紹介 - 上杉 泰右さん(1982年度卒業)

近江大鳥橋(転載不可)

現在のお仕事について

 建設コンサルタントにおいて主に「橋梁の計画・設計」に携わっています。高校在学中、将来は数学を活かした職業に就きたいと考えていました。数学教師も選択肢の一つでしたが、最終的には幅広い知識を取得、駆使することで人々の生活をより豊かにしたいという想いで土木の道を選びました。大学で構造物に使用する材料や設計の知識を得たことは勿論ですが、環境・都市計画等多岐に渡る分野の勉強をすることができ、現在の仕事に活かされています。

後輩へのアドバイス

 昨今、「目的(目標)と手段」が混同されることが多々あります。皆様には短期目標と長期目標をしっかりと持って行動するよう心がけて欲しいと思います。大学入学は短期目標ではありますが、長期的な目標を実現するための手段でもあります。現代は益々多様化が進んでおり、大学選定にあたっては知名度優先ではなく、教育方針を重視しするとともに総合的な学習ができる大学、中身の濃い大学を選定して欲しいと思います。

(2014年4月掲載)