都市環境デザイン工学専攻の亀田哲平さん(修士2年・鈴木研究室)が第22回地球環境シンポジウムで優秀ポスター賞を受賞しました。受賞タイトルは「雨水の貯留浸透効果を考慮した江戸城外濠における水質改善策の検討」です。亀田さんの研究内容は次の通りです。
「合流式下水道が敷設されている江戸城外濠において、未処理下水の放流に起因する水質汚濁が問題となっている。本研究では、外濠の水質改善を目的として、外濠水循環解析モデルを用いた雨水貯留浸透施設の導入による水質改善策の検討を行った。結果として、雨水貯留施設は貯留容量6000立方メートルの施設を導入した場合、濠内の全窒素濃度を約15%低減でき、雨水浸透施設では道路面の降雨に対して浸透施設を導入することで全窒素において水質改善効果を得られる結果が得られた。汚濁負荷の高い初期降雨による放流を貯留することや、汚濁負荷の高い道路面から流出水を浸透させることで水質改善につながると考えられる。」