景観研究室紹介

都市戦略として景観を考える

 拡大・成長の時代が終わり、都市や地域の姿が、それを支える仕組みとともに危機に瀕している現在、都市計画や公共事業に対するニーズは都市の活力の維持や新たな魅力の創出、顕在化へと向いています。これに対応するには、個別の都市や地域のありようを丁寧に理解すると同時に、その特質を活かす戦略や方法を総合的に考える視点が必要です。

 景観研究室ではそうした問題意識に基づき、公共空間や構造物のデザイン、景観計画や関連制度などのプランニング・マネジメント、景観の認識・評価・歴史など、良好な地域景観の創出・保全の考え方や手法について研究しています。

研究室活動の特徴(学生による研究室紹介)

 『景観』とはここで紹介するには内容が多すぎますが、日本の景観工学の第一人者である中村良夫氏は「景観は人間を取り巻く環境の眺めにほかならない」と唱えています。近代の首都圏の都市だけでなく地方都市や郊外地域・住宅街などの建築物や社会基盤の眺めが、その土地の歴史・風習にふさわしいものであるかどうかをもう一度認識し直し、開発していこうということを目的に、私たち景観研究室のメンバーは研究に取り組んでいます。

 研究内容はメンバーそれぞれが既存の都市や社会基盤の在り方に疑問に思ったことを、既存のデータを使用するだけではなく、自らの目・足で得たデータをもとに考察を行っていきます。夏には学生がゼミ合宿を企画しています。高知県の四万十川流域(2012)、島根県の松江・出雲・石見地域(2013)、富山・白川郷・郡上八幡(2014)、熊本・阿蘇・竹田・大分(2015)、尾道・芸予諸島・広島・岩国(2016)と、美しい風景とその背後にある歴史文化に触れ、現地の美味しいものを食べて地域への理解を深めます。景観研究室は福井恒明教授を筆頭にとても楽しい研究室です。興味がある方は研究室のサイトがあるので見てください。

景観研集合写真

2014年8月のゼミ旅行(白川郷の合掌造り民宿にて)

法政大学景観研究室に関するウェブ上の情報発信

Architecture for infrastructure and environment

At the end of the growth age, it is clear that the landscape of city and region based on the old system are no longer sustainable.The purposes of city planning and public works have to shift from the growth management to the model change and creation of new sense of value. Considering this situation, it is indispensable to deeply analyze each city and region, plan the strategy in synthetic approach in order to organize and emphasize their advantage. For the development of the concepts and methods to create/preserve regional landscape, we are studying the design of public space and civil structure, the planning and management system of landscape, the cognition, evaluation of environment, the history, and so on.