
土木×AIの融合による新たな価値創造へ
機械学習研究室では、機械学習や人工知能の基礎理論から応用技術まで幅広く研究しています。具体的には、画像・音声処理、生成AI、ゲームAI、自然言語処理など、多様な分野の技術を活用しながら、土木分野での課題解決に挑戦しています。現在は、橋梁の非侵襲的な打音検査をAIで自動化する技術の開発や、施設点検の膨大な記録を生成AIで解析・質問応答できるシステムの構築に力を入れています。
これらは、老朽化したインフラの維持管理や技術者不足の問題をAIの力で支援し、安全で安心な社会の実現を目指すものです。また、作業現場の動画解析による安全管理や、設計の最適化、予知保全、施工自動化といった土木の各段階におけるAI活用も視野に入れています。今後も人工知能とデータサイエンスの知識を融合し、土木とAIの両面から実践的な技術開発を進め、社会の課題に貢献できる人材育成に取り組みます。
(a)オートエンコーダー
(b)再構成誤差に基づくコンクリート構造物の異常領域マッピング