卒業生の紹介 - 関根 英人さん(2020年度卒業)
羽田可動橋(転載不可)
首都高速道路株式会社に入社して4年目であり、現在東京西局の土木保全設計課という部署で、高速道路の橋梁・トンネル構造物の損傷対策および修繕工事に関わる設計検討および工事発注を行っています。
工事発注では、机上の検討に限らず、実際に現場に行き構造物の状態、現場条件を確認し、施工計画を検討した上で、工事発注に関わる資料を作成します。現在は、更新事業の一つである羽田トンネルダクト部の改修工事の発注に向け、詳細な補修・補強工法、施工計画の検討を進めております。このような様々な検討の中では、主体的に自分の考えを実際の計画に反映することができる点でやりがいを感じます。
当社では、こうした構造物の設計や維持管理に限らず、新規路線の計画および構造設計、交通量の調査分析、現場の工程・安全・品質管理等、幅広く部署が存在し、それらを入社10年目までの間、約2年ごとに異動します。
自分の専門性を深めることはもちろん、インフラを支えるという責任とやりがいを実感しながら、日々の業務に励んでいます。
学生時代はサイクリングサークルで、週末や長期休暇時に全国を旅していました。学生時代にしかできない長期の旅は、とてもかけがえのない思い出でした。大学院に進学してからは、とにかく研究室と家の往復を繰り返していたような気がします。それが全く嫌とかではなく、単純に自分の向上心が研究に熱中させたのだと思っています。
当時は、院生が自分だけしかいない時期もあり、後輩の指導や研究室に関する庶務を全て抱え込んだことは、今となってはいい経験でした。そうした日々忙しい研究生活においても、技術嘱託や研究室OBの方々に支えられながら、充実した研究生活を送ることができたことに、とても感謝しています。
やりたいことや目標を立て、それを達成することです。目標はどんなことでもよく、短期・長期の2つを立て進めることをおすすめします。特に、大学生時代は社会人と比べると、まとまった多くの自由時間があります。そうした中で、単位を取得し卒業することに限らず、研究、バイト、サークル等といった様々な面で目標を立てること、また一度はやりたいなと思ったことを明確にして達成してみましょう。そのような経験は、就職活動をはじめ社会人になってからずっと、糧として頑張れる時が必ず訪れます。
また、学生時代を過ごす中で、一番よくないのは周りに流されてしまうことです。自分の軸をしっかり持ち、何を大切にし、何を成し遂げたいのかを考えることがとても重要です。思い返したときに、後悔のない学生生活だったと思えるように過ごしてください。
(2020年3月掲載)
卒業生の紹介 - 篠原 楓さん(2018年度卒業)
オフィスでの打ち合わせ(転載不可)

現場での風景(南部浄化センター第2期事業スクリーンポンプ棟 ニューマチックケーソン工(発注者:三重県 北勢流域下水道事務所))(転載不可)
株式会社大林組(ゼネコン)に入社して4年目であり、現在は東京本店の土木事業部企画部という部署に所属し、現場で必要な資料作成など、現場業務の支援を行っています。1~3年目までは、当社の名古屋支店(三重)、大阪本店(和歌山)で、ポンプ場などの施工管理を担当してきました。就職前は、ゼネコンは現場監督の仕事がメインであると感じていましたが、就職後、ゼネコンの中には多くの様々な部署があり、それぞれ違った活躍の仕方があることが分かりました。
現場で施工管理を担当していた際、当社職員、協力会社、発注者の方々、日々たくさんのひととコミュニケーションをとりました。ハプニングがありながらも、みんなで力を合わせながら、ものづくりを進めていくことは、とても面白く、ゼネコンの魅力を肌で感じられました。
学生時代はサークルとアルバイト、友達と遊ぶことに夢中で、学業は二の次になっていた時期もありました。ひとつひとついい思い出ですが、もっと真剣に授業に取り組んでおくべきだったと、大学の同級生たちとよく話します・・・。大学生に戻ってもう1度学びたいと感じる大変有意義な授業ばかりです。
4年生で所属した複合構造研究室で、メンバーとともに切磋琢磨しながら勉強や研究に励んだ日々もいい思い出です。コンクリートや構造力学が苦手でしたが、先生方や仲間に助けてもらいながら実験に励み、卒業論文を完成させたときの達成感はひとしおでした。
社会人になってから、自由に時間を使える大学時代にやっておけば良かったといちばんに思うのは、読書です。知恵がつくのはもちろん、社会人になるとより一層ひとと話す機会が増えるので、会話力や読解力を鍛えるためにも読書が有効だと思います。
就職活動の時期は特に悩むと思いますが、気になった企業があればインターンシップやOB・OG訪問をするなど、行動することが悩み解決の近道だと思います。周りと比べず、諦めずに取り組み、悔いのない就職活動にしてください。
学生時代に出会った縁を大切にすることは、自分の糧になります。ひとに思いやりのある行動を心がけ、学生生活を思いっきり楽しんでください!
(2023年4月掲載)
卒業生の紹介 - 清 智輝さん(2018年度卒業)
区立公園の遊具や建物の維持管理を行っています(転載不可)
大田区に2019年に入庁し、現在、2ケ所目の職場で働いています。入庁後2年間は、道路、橋梁等の整備・維持管理の取りまとめを行う、いわば土木全体の舵取り役のような部署に所属しました。ここでは、主に都市計画道路や散策路に関する計画・調整等の業務を経験し、公共事業の一連の流れについて把握することができました。
現在は、道路、公園、河川等の維持管理・運営を行う部署で、区立公園の維持管理・運営業務を担当しています。主な業務としては、樹木の管理や、遊具や建物等の維持管理をしています。来園する方が、安心安全に快適な時間を過ごしていただけるような環境を維持していくことがこの仕事の役割です。また現状の機能を維持するだけでなく、より賑わいのある魅力的な公園とするため、公園利用者を募ったイベントを開催するなどソフト面でも様々工夫をしています。様々なアイディアをもって取り組み、その結果、利用者が喜んでいる姿を見られる点が、この仕事のやりがいに繋がっていると感じます。
学生時代は、飲食店、建設関係、アパレル業など様々な職種のアルバイトを経験しました。仕事をする大変さを身に染みて感じることができ、とてもいい経験となりました。
また、友達と課題や勉強をした時間や、ともに受けていた授業、空きコマの時間など日頃の何気ない瞬間が大切な思い出となっています。
学生時代は自分自身のことを深く知る良い時間だと思います。勉強だけでなく、旅行やバイト、サークルなど、様々な経験や多くの人との出会いを通して視野を広げ、興味・関心のあることを考えてみてください。
卒業後、自分にあった就職先や、自分にあった生き方の選択に繋がるはずです。
また、友達は一生の財産です。友達の存在が社会人生活の助けになることもあります。
友達との時間を大切に、大学生活を思い切り楽しんでください。
(2023年4月掲載)
卒業生の紹介 - 大根田 有希さん(2017年度卒業)
本人写真(転載不可)
銀座線渋谷駅 新駅舎ホーム開業時(転載不可)
東京地下鉄株式会社に2018年入社し、本社にて積算2年、現場事務所にて工事監理2年、本社に戻り計画2年の経験を経て、現在は引き続き本社にて、銀座線渋谷駅改良工事における設計業務や他事業との調整業務に携わっています。
具体的には、区画整理事業やビル開発事業など、様々な事業が輻輳している渋谷駅周辺地域の中で、滞りなく改良工事を進められるように、周辺事業との調整・調和を図りながら、調整した内容を設計内容に落とし込む業務を行っています。
駅の改良工事だけでなく、より良い駅前広場空間の形成に寄与できるよう、周辺事業と協力しながら事業を進めていくといった、大規模なプロジェクトの中で業務を進めることにやりがいを感じています。
学生時代は、学業のほかにサークルやアルバイトなど、とても充実した大学生活を過ごせていたかと思います。特に学生時代に出会った友人とは、社会人になっても会うことが多く、仕事上で偶然会った時には、世間の狭さを感じつつ、一緒に仕事を進められることに喜びを感じました。
また、大学3年生で一旦就職を考えていたものの、もっと知識を深めたいと考え、大学院に進学しました。空間分析研究室で一生懸命研究活動しつつ、自身の将来についてもゆっくり考えることができたと思うので、とても有意義な院生生活を過ごせたかと思います。
社会人に比べて、学生時代は自由に過ごせる時間が多いため、学業を頑張りつつ、学生時代でしかできないことをたくさん経験して、幅広く知見を深めてほしいです。
また、学生時代にできた友達は、社会人になってからも支えになることが多いので、友人関係を大切にしていただけたらと思います。
限られた学生生活がより有意義なものになるよう、様々な関わりや経験を培ってください。
(2025年4月掲載)
卒業生の紹介 - 浅子 将行さん(2017年度卒業)
思川開発導水路工事 ニューマチックケーソン工法(転載不可)
鹿島建設株式会社(ゼネコン)で施工部門に所属しています。現場監督として、前現場では地下鉄の躯体構築工事を担当し、現在ではニューマチックケーソン工事の担当をしています。工種が違うので日々新しい発見があり、またどちらも大規模工事であることから、今まで味わったことのない責任感と好奇心を感じながら邁進しています。1つの工種限られず、様々な工種を経験できることはゼネコンのとても魅力的な部分の一つだと思います。
1~4年生まで社会人チームでバスケをずっとやっていて、比率でいうと勉強3、バスケ5、バイト1、遊び1という感じでした。バスケと勉強の両立はかなり苦労したことを覚えています。4年生では鋼構造研究室に所属し、研究活動は大変でしたが、研究に関わる企業の方々やOBの方々との交流で成長することができ、また同期と助け合い楽しみながら取り組めたのでいい経験をさせてもらえたなと思っています。
勉強もですが、そのほかに何でもいいので一生懸命に取り組んでみてください。就職活動だけでなく、今後の社会人生活でも必ず役に立ちます。あと何でも話せる友人を作ってください。同じような分野で相談できる友がいるとお互いに助け合えると思います。
(2021年3月掲載)
卒業生の紹介 - 田村 梢さん(2016年度卒業)
都営三田線及び新宿線神保町駅のエレベーター・エスカレーター(転載不可)
東京都交通局で、都営地下鉄の駅改良事業に携わっています。
具体的には、駅へのエレベーターやエスカレーターの設置、ホームとコンコースの拡幅等の事業です。また、請願接続といって、駅周辺の再開発事業やビル建替などの事業者からの要請により、出入口整備やビルと接続を行う事業も行っています。スペースや構造等の様々な制約の中で工夫しながら、駅の利便性向上を実現する仕事はやりがいがあります。
最初の配属は本庁で、計画2年、設計1年の経験を経て、現在は現場事務所で工事監理を行っています。
学生時代には、学業と、サークル活動やアルバイトの両立を心掛けました。
アウトドアサークルでは、200㎞の歩き旅、24時間100キロハイク、無人島生活、山登りなどに挑戦し、サークル活動を思いきり楽しみました。どれも楽しい思い出です。社会人になってからも、山登りを楽しんでいます。
また、大学の勉強や接客販売のバイトにも励み、3年連続で学部の奨学生に選ばれることができました。
学生時代は自由に使える時間がたくさんあるので、自分の興味のあることに何でも取り組んでみると関心の幅は広がっていきます。サークル活動、大学や資格の勉強、アルバイト等、どんなことでも良いと思いますが、興味があることにトコトン取り組んでみてください。
私が公務員を目指そうと考え始めたのは3年生の冬です。大学の授業のノートを振り返りながら、市販のテキストで勉強しました。就職活動でも民間企業と公務員試験の両方を同時進行し、最終的には試験の過程で自分に一番相性がいいと感じた東京都を選びました。
大学生活を有意義に過ごせるよう、頑張ってください。
(2021年3月掲載)